病気から分子を探る!

概要
About

私たち分子遺伝学講座は、2019年1月より分子生物学と遺伝学を担当する基幹講座として、先端医学研究所?分子医学研究部から新たにスタートしました。

本講座は、病気の中に潜んでいる分子の異常を様々な手法を用いて解明し、病気の診断や治療の開発を目指しています。特に、補体を制御する様々な薬が開発され注目されている「補体」が関わる疾患や、がんの微少環境の形成メカニズムの解明を目指しています。教育においては、病気を分子レベルで見る事ができる医師や研究者を育てていきたいと考えています。

補体やがんを研究したい大学院生を募集しています!
興味のある方は当講座にご連絡ください。

お知らせ
News

2025.08.07
New井上教授による市民公開講座が開催されました
最新老虎机_疯狂老虎机¥游戏平台7年7月10日(木)、市民公開講座にて井上教授による講演『がんを免疫で治そう!』が開催されました。講演には約80名の方々にご参加いただきました。

これまで、がん治療の三本柱は「外科治療」「放射線治療」「抗がん薬物治療」とされてきましたが、近年では「免疫治療」が第4の治療法として加わり、医学的にも確立されつつあります。
講演では、「免疫治療」とはどのような方法なのか、従来の治療法と何が異なるのか、また、免疫治療を受ける際に注意すべき点などについて、井上教授がわかりやすく解説されました。


2025.08.07
New大学院生の村岡先生が本学名誉会賞を授与されました
当講座に所属していた和歌山県立医科大学泌尿器科の村岡聡先生が、同大学の「名誉教授会賞」を受賞しました。 おめでとうございます。
受賞した研究「腫瘍内高乳酸によるB細胞のヒストンアセチル化と抑制性サイトカインIL-10の増強」の論文は、村岡先生と当講座の馬場先生が共第一著者であり、最近、International Journal of Cancerに掲載されました。
論文はこちら https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.35229


6/26授賞式

2025.01.07
泌尿器科学講座から大学院生として当講座に所属していた村岡聡先生と、当講座の馬場崇講師が行った研究が『International Journal of Cancer』に掲載されました。
本研究では、腫瘍内の高乳酸がB細胞の特定のヒストンアセチル化(ヒストンH3の27番目のリシン)およびIL-10産生の増加に関与することを明らかしました。
論文はこちら https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.35229

また記者発表の内容が わかやま新報に掲載されました。
2024.03.08
辻本先生が遺伝子解析を行った、非典型溶血性尿毒症症候群(atypical hemolytic uremic syndrome, aHUS)の症例報告がFrontiers in Immunologyに掲載されました。
本論文では、aHUS患者の家系において3世代にわたりaHUSの原因となるCFH::CFHR1融合遺伝子が受け継がれていることを示しました。
この家系ではCFHR3-1-4-2遺伝子重複も同様に受け継がれており、過去に報告のない構造バリアントとして報告しました。

Case report: A family of atypical hemolytic uremic syndrome involving a CFH::CFHR1 fusion gene and CFHR3-1-4-2 gene duplication
「症例報告:CFH::CFHR1融合遺伝子とCFHR3-1-4-2遺伝子重複を有する非典型溶血性尿毒症症候群の一家系」
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fimmu.2024.1360855/full
2022.09.09
片山准教授が、Rac1のコンディショナルノックアウトマウスとRac3のノックアウトマウスを使って、小脳のRac1/3欠損顆粒細胞は、内顆粒層へ移動前にアポトーシスによって死に至ることを示し、Scientific reportsに掲載されました。

Rac-deficient cerebellar granule neurons die before they migrate to the internal granule layer
「Racを欠損した小脳顆粒細胞は内顆粒層に移動する前に死亡する」
論文はこちら
2022.09.09
私たちの研究に中国から留学生が参加します!
6月に中国から研修生としてYing Hongwu さんを迎えました。
和歌山県立医科大学大学院入学試験に見事合格し、10月から大学院生となります。
2021.03.17
同種造血幹細胞移植後の重大な合併症である「血栓性微小血管症発症 Thrombotic micoroangiopathy (TMA)」において、補体B因子の分解産物Baの上昇が、有益な発症予測マーカーになる可能性を、大阪市立大学、日本補体学会との共同で明らかにしました。この成果は、2021年7月13日の「Frontiers in Immunology」でオンライン公開されました。
詳しくはこちらから(プレスリリースはこちら、論文はこちら)
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